心理学実験演習⑧ 触2点閾について

産業能率大学(通信制大学)にて認定心理士取得を目指す際の登竜門、心理学実験演習の紹介です。

自分が参加している学生会等でどんな内容なのか、聞かれて思い出せなくなる前に書き残そうと思い立って書いています。
自分も参加前や入学前において、サラッとでも紹介しているブログがあったらいいのになと思っていました。

今回は、心理学実験演習Ⅰの実験2「触2点閾」について紹介します。
「触2点閾」=「しょくにてんいき」と読みます。

簡単に言うと、指先や手のひらに2点触れている状態を作り、その触れている点が2点であると感じるか1点であると感じるかの境目の瞬間の距離(閾値)を確認する実験です。
画像のような器具を使います。「スピアマン式触覚計」と言います。
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ノギスに針がついたようなやつです。
これを手掌部や指先に何度も何度も指すのですが、これが結構痛い。
しかも、ほぼ初対面の状態の人にこれを何度も刺すわけです。お互いに結構抵抗があります(^_^;)

テキストを読むとわかるのですが、これにも先行研究の結果が沢山あり、手のひらに比べて指先のほうがより距離が短くても2点であると感じられるということが分かっています。
自分の体験と照らし合わせても納得できるのではないでしょうか、手のひらよりも指先のほうが敏感にものを察知して扱えると思います。
ましてや腕や背中の場合、目をつぶって触れてもらったとき、かなり距離を離して2点の状態で触れたとしても、1点であると感じてしまうのではないでしょうか?

指先と手のひらに、このスピアマン式触覚系の針を当てて、結果を記録しまくります。
距離がない状態から広げていく上昇系列、距離をかなり広く広げた状態から狭めていく下降系列の療法を測定します。
何度も刺す(当てる)と書きましたのは、1mmずつ広げて(狭めて)いくからです。
例えば、下降系列の場合、30mm離れたところから刺し始めて、1mmずつ狭めていきます。
刺された方は、刺される度に「2点」「2点」「2点」と応えます。そして1点だと感じたときに「1点」と応えます。
これを複数回繰り返し記録し、統計処理をしてレポートにします。

実験に臨む際の持ち物に、サインペンと書かれていたので、赤の水性ペンを持参しましたが、自分のときは学校側で用意してくれていました。
自分としては何度も刺されて地味に痛く、結構苦痛でした。
こう書いてしまうと、行くのを敬遠してしまうかもしれませんね。オーバーに書き過ぎかもしれません、大丈夫だと思います。

レポートの考察の項目で、この結果を受けて、実生活の何に役立てられるかを書いたりするのですが、ここを自分なりに充実させて書ければ、オリジナリティが出て評価に繋がっているような気がしました。気がするだけですが。自分はそのように取り組んで、その結果評価に良く反映されていました。


実験心理学への招待: 実験によりこころを科学する (新心理学ライブラリ 8)




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目次(どこに何が書いてあるかリンク集)の記事はコチラ↓
https://sanno-tsushin.seesaa.net/article/509283176.html

心理学実験演習Ⅰ-1 ミュラーリヤー錯視についての記事はコチラ↓
https://sanno-tsushin.seesaa.net/article/501365524.html

心理学実験演習Ⅰ-3 SD法についての記事はコチラ↓
https://sanno-tsushin.seesaa.net/article/501388795.html

心理学実験演習⑭ 参考文献等の探し方についての記事はコチラ↓
https://sanno-tsushin.seesaa.net/article/501472977.html

心理学実験演習⑮ グラフの体裁等及び評価についての記事はコチラ↓
https://sanno-tsushin.seesaa.net/article/501487259.html

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